昨夜、ヤスパース著『真理について』(全4巻)の<第一序文>を読んでいましたが、わずか56ページの序文を読み終えるのに、かなり長い時間をかけています。<第一序文>のあとに<第二序文>が続くのですが、<第一序文>と<第二序文>あわせて87ページの内容を理解するのに、さらに多くの時間をかける必要がありそうです。
ヤスパースは、哲学的論理学の世界を、InShrink するのではなく、OutStretch しようとしているようです。哲学的論理学の世界は、閉ざされた世界ではなく、常に開かれた世界であらねばならない・・。<人びとは諸方向のなかのそのつどの一つを本来的な論理学だと宣言したいと願い、その場合その他のものは、不透明に対する錯誤とか重要でないものと、また論理学に属するものでないとかあるいは不可能なものとみなされる>・・・。このヤスパースの言葉の<論理学>を<部落史研究>に置き換えても、意味は通じるようです。ヤスパースは、<他のものを排除しようと欲する場合、どの場合にも、一つの方向の孤立化によて、一つの狭められた、したがって誤った論理学の意義を与える。孤立化してゆくそれらの方向は哲学的内実を失う・・・>
哲学における孤立化、学問的研究における孤立化、思想と運動における孤立化、<それ自身の意義に所属していないものをたた軽蔑して押しのけるだけの狂信に陥る・・・その絶対化の点で非真実となる。>
2022/11/11
ヤスパース著『真理について』(全4巻)の<第一序文>を読む・・・
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