2022/11/08

吉田はどういう人間になりたいのだ・・・?

高校生のとき、授業の中である教師が筆者に質問してきました。

<吉田は、どういう人間になりたいのだ?>

その教師の質問の意図が測り知れなかった筆者は、ありのまま答えました。<naive で unique な人間です・・・>。すると、その教師、<吉田は、この言葉の意味が分かってそんなことを言っているのか?>と問いかけてきましたが、筆者、<はい・・・>とだけ、こたえました。

『聖書』やヤスパースの『哲学入門』を読んで、人生いかに生きるべきかを考えていたときでしたから、聖書や実存哲学の影響を受けて、<naive で unique な人間>になることをあこがれていいたのでしょう。

『アーレント=ヤスパース往復書簡』を読んでいて、ヤスパースの言葉の中に naive  が出てきて驚きました。ヤスパースは、自らを naive  といい、アーレントに対しても、<いまではきみのほうがこのナイーヴさでは、はるかに私を凌いでいます>と書き送っています。しかも、差別問題と取り組んでいるある独学者(大学教育を受けていない) をヤスパースが評価するときにも、この naive  という言葉を使っています。ヤスパースとアーレント、そしてある無学歴の独学者の3者の間に共通している属性は、この naive さにあります。

筆者に質問してきた高校教師、筆者の<naive で unique な人間>になりたいという言葉を、<類まれなるバカ>になりたいと受け止めたのかもしれません。

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