2022/11/02

アーレントへの攻撃キャンペーン・・・

夜、『アーレント=ヤスパース往復書簡』を読んでいました。

アーレントの論文と発言に対して、<攻撃キャンペーン>が展開されたようです。その<攻撃キャンペーン>、<その水準たるや最低で、ただもう誹謗ばかり――じっさいに私が書いたのとは逆のことを私が言ったと主張するやり方は一貫しています。・・・彼らは私の評判に泥をぬろうと、あらゆる手を使っています。何週間もかけて私の履歴を洗い、言いがかりをつける種を探したあげくに結局あきらめました。いまでは別のやり口を試しています>。<汚い言葉で恐縮ですが私を糞まみれにさせたその同じ連中が、こそこそと、いわば夜と霧にまぎれて・・・訴訟を起こすべきだ・・・などと言う・・・>。

アーレントの手紙を読んでいて、いつの時代も、同じことが展開されているのだなあ・・・と思いました。ヤスパースは、<それなしでは生きられなかった嘘>を嘘のまま隠しておきたいやからが、嘘を白日のもとにさらされることを恐れた結果、アーレントに対して、誹謗中傷・罵詈雑言を投げかけ、アーレントを言論界から排除しようとしたと、受け止めていたようです。<きみ(アーレント)は、嘘にたてこもって生きているあれほど多くに人のいちばん痛いところを衝いてた、だから彼らはきみが憎くてならないのです。・・・彼らはあらぬ風評をたて、きみにはまったくそぐわない、おぞましいレッテルを貼りつける>。しかし、<長い目で見れば、もちろんきみの本質はそんなものに負けずに輝き出て勝利を収めるでしょう>。

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