この前、日本の古本屋経由で『内村鑑三集』を注文しましたが、『江原萬里全集』と読み比べるため・・・。
『江原萬里全集』 (全3巻) は、私が21~22歳のとき近くの書店に予約注文して入手したものです。 江原萬里は、岡山の作州の名門の武士の家柄、東京大学の助教授になるも闘病生活のため辞任、<10年間、病気と窮乏に耐えつつ・・・真理と正義のために筆陣を張った」ひとです。 同郷のよしみというわけではありませんが、岡山出身の基督者の信仰と生活を綴った本に興味と関心があり注文しました。
江原萬里は、戦前の<マルクス主義流行の時代において、その唯物史観と全く異なる立場>から論述を展開したひとで、<内村鑑三の正統を嗣ぐ>聖書信仰の持ち主・・・。 昭和8年に逝去・・・。 戦前の基督者の生き方を知るうえでよき史資料として読んでいたものです。 岡山出身の<軍服を着た基督者>山室軍平は、武士の末裔である江原萬里とちがって農民の末裔・・・。 近世幕藩体制下の武士と農民の出自の違いは、基督者としての江原晩里と山室軍平には見られない。 聖書信仰が聖書信仰として機能していた時代の岡山出身の基督者ふたりです。
私は、岡山出身の基督者、江原萬里と山室軍平の著作を読んだことはありますが、同じ岡山出身の基督者でも石井十次・留岡幸助の著作は1冊も読んだことがありません。
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