2024/02/08

"自治制発布五十周年記念論文集" が届く・・・

    今日, 日本の古本屋経由で注文していた, "自治制発布五十周年記念論文集" が届きました. 価格は1,500円・・・. 

    私は, インターネットで古書・古本を頼むとき, 一番安価なものを注文することにしています. この1,500円の "自治制発布五十周年記念論文集" も一番安価なものです. 安価な理由は, 傍線がふってあったりメモ書きしてしてあったりするためですが, 今日届いた本は, 全ページを精読したあとが残っています. どこが重要な箇所であるのか傍線がふられていますので、よくわかります. 

    私がこの本を注文したのは, 自治制発布から50年の間, 自治制上の "部落" 概念がどのように変遷して行ったのか, 法律概念としての "部落" とはそもそもなんであったのかを明らかにするためです. 

    元濱涼一郎著 "社会学と社会の間 1974-2012"の "社会統合と地域再編ー近代日本の国民国家の形成と地域再編成過程に関する社会学的素描" の中に, "この町村合併の過程で, 近世の差別対象とその居住地域が, 近代の国家を単位として再編される余地を残した事, 即ち, 被差別部落の形成の端緒が見られ, それはやがて, 「特殊部落」という行政用語の下で再編成されることになる過程は注目に価する" とあり, "被差別地域などに規定された「因縁情実利害旧慣の錯綜」" を論述したものとして,  "自治制発布五十周年記念論文集" が紹介されていたためです. 

    岡山のかっての同和教育担当教師達からは, 一般説・通説に反する論述は認めない, 差別文書として即刻ネットから抹殺すると宣告されるかもしれませんが・・・. すべからく, "Evidence-based thinking" に徹する私は, どのような発言の背後に史資料を控えるようにしています.  元濱涼一郎は, "部落学序説" の著者である私にとっては, 尊敬すべき研究者のひとりです. 

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