私の, インターネットのブログ上で "部落学序説" の公開執筆をはじめたとき, 読者の方々からいろいろな意見・反論・異論が寄せられました.その中で, あひる&藤田孝志からの公開でのコメント・批判は看過しがたいものがありました. 読者の方々への応答は, "田舎牧師の日記" の中で展開していきましたが, 現在, "田舎牧師の日記"は, Gooblog事務局の担当者による言論弾圧で閲覧禁止・削除処分に付されたままで, GoogleのBlogger上で再掲していません. 今回, 問題の発端について言及した文章を再掲します.
あひる&藤田孝志との問題の発端を再掲します.
TITLE: ●ある同和教育担当・・・(4)
DATE: 12/21/2006 18:24:06
結論
投稿者:あひる
投稿日:12月20日(水)23時26分33秒
閲覧者の皆さん,ご迷惑とご心配をおかけしました. 人は基本的に解り合えると思っていますが,必ずしもそうではない方もおられます. 仕方のないことかもしれません. でも,ちがいをちがいとして認め合えず残念に思います. 私としては昨夜で終わりです. 今後は一切何を書かれようと見ませんし,関知いたしません. 部落史や部落問題,同和教育においても立場や考え方,認識は様々であり,未だに明確になっていることより不明なことの方が多く,史料の解釈も一様ではありません. 拙く間違いも多いかもしれませんが,私なりに今後も続けていこうと思っています. 私としては,部落史史料の発掘,史料の解読・解釈などについて互いに交流をはかりたいと思っていましたが,そのようには受けとめていただけないのみならず,自分の研究内容を取り込もうとしているとまで思われてしまい心外です. 過剰なまでの自己防衛,敵愾心の旺盛,情報処理能力,情報処理技術などに長じ,アクセス解析等も万全なご様子ですから,これ以上アクセスすればまた何かあることでしょうから,一切のアクセスをいたしません. しかし,私やあひるさんなどと決めつけて書かれることもあるかもしれません・・・・. 藤田孝志
文書の名前が, "結論" となっていますが, 何の "結論" なのでしょうか・・・? 藤田孝志さんは, "昨夜で終わりです" と, その次の日に書いています. "終わり" が "終わり" でない証拠です. 藤田孝志さんは, "今後は一切何を書かれようと見ませんし,関知いたしません. " と言い切られますが, ほんとうにそうでしょうか・・・? あなたは, 今後も, "部落学序説" の筆者の書くコメントを見続けることになるでしょう. あなたが "関知" しなくても, "部落学序説" の筆者である私は, あなたが, これまで執筆された膨大な論文を, ひとつひとつ, 検証し, その批判の内容を公開していくからです. あなたの, これまでの同和教育の実績と理論が, 無名の, 無学歴・無資格の筆者によって検証され, 批判されていくのを, そして崩されていくのを, あなたは黙って傍観することはできないでしょうから・・・.
それに, あなたは, "部落学序説" の筆者である私が, あなたの何について批判をはじめているのか, 十分認識しておられるからです. あなたは, その批難をかわすために, "攻撃,批判,誹謗中傷" となりふりかまわず, 思いつく限りの雑言悪口を投げかけていますが, そのことばは, 何ひとつとして, "部落学序説" の筆者である私には届いていません. なぜなら, あなたの "部落学序説" の筆者に対する批判は, そのほとんどが的外れであるからです.
藤田孝志さんは, "復権同盟結合規則" に出てくる言葉を, ただ単に字義的にとらえ, このように解説されています. "同じ人間を排除するのではなく,人間と認識していないから "人間扱いしない" ことは当然であり,その対応も "畜生(動物)" と同じになる. そう考えれば, "雑居しない" "同等の交際をしない" ことは当たり前である. そのように認識している被差別民が自分たちと同じ "平民" となり,同等の付き合いをしなければならなくなる. そう理解すれば,民衆の戸惑いと嫌悪感は想像するに難しくない" . 藤田孝志さんは, "そう考えれば・・・" という表現で, "同じ人間を排除するのではなく,人間と認識していないから "人間扱いしない" ことは当然であり,その対応も "畜生(動物)" と同じになる. " と, 藤田孝志さんご自身の見解を披露されておられます.
九州北部の "復権同盟結合規則" を掲げて, 明治4年の "穢多非人ノ称廃止" の太政官布告に依拠して, 近世幕藩体制下の司法・警察である "非常民" の職務に決別し, "常民" (平民)としていきることを宣言した, "3県" ・ "11部落" ・ "23名" の "旧穢多" たちに対して, "人間と認識していないから "人間扱いしない" ことは当然であり,その対応も "畜生(動物)" と同じになる. " と差別的な解釈をぶつけているのですよ. 人間と認識していないから "人間扱いしない" ・・・, その対応も "畜生(動物)" と同じになる・・・.
藤田孝志さんは, 石瀧豊美氏の論文を恣意的に引用し, それに納得し, 自説に取り込んでいます. 上記文章に見られる表現は, 藤田孝志さんの発想と思考に根ざしているものと受け止めても間違いではないでしょう. 藤田孝志さんは, さらに, 一般の民衆が被差別部落の人々に対して, " "雑居しない" "同等の交際をしない" ことは当たり前である. " と, 一般の民衆の被差別部落の人々に対する差別意識を正当化されます. 明治4年の "穢多非人ノ称廃止" によって, "旧穢多" 身分が "平民" とされ, "同等の付き合いをしなければならなくなる. そう理解すれば,民衆の戸惑いと嫌悪感は想像するに難しくない・・・. " といいます. 藤田孝志さんの文章を読んでいますと, 明治初年代の "民衆" が, 明治4年の "穢多非人ノ称廃止" の太政官布告に反対したのは, 人間性を剥奪され, "畜生(動物)" に落とされた "旧穢多" 身分と同一視され, "民衆" も同じように賤視されることに異議を申し立てたと主張されれいるように思われます.
藤田孝志さんは, 九州北部の "3県" ・ "11部落" ・ "23名" の "旧穢多" たちを愚弄するだけでなく, "民衆" をも愚弄しているのですよ. "部落学序説" の筆者である私は, 藤田孝志さんのこの文章に遭遇したとき, "愕然" としました. 理由は, 藤田孝志さんがこの文章を, インターネット上で公開されたことだけではありません. 公開されたあとも, 藤田孝志さんのこの文章を読まれた方々が, 何の違和感も感じられず, 藤田孝志さんになんらのコメントも出されず, そのまま放置された・・・, ということにもあります.
"部落学序説" の筆者は, 日本基督教団の牧師として, 山口県の小さな教会に赴任して20数年が経過しますが, 西中国教区の部落差別問題特別委員会の委員にされて以来, 山口県の被差別部落の方々や, 部落解放同盟の新南陽支部をはじめ, いくつかの支部の方々と交わりをさせていただいて, 時として, 差別事件の糾弾会に陪席させてもらったことがありますが, 藤田孝志さんの上記の文章に見られるような極端な差別的な発言はいちども遭遇したことはありませんよ. 問題の深刻さは, 藤田孝志さんの "人間観" が深く関係していることです. >藤田孝志さんは, 岡山県の中学校教師として "公教育" に携わってこられた方です. そして, 同和教育・人権教育に深く関わってこられた方です. 筆者は, 無学歴・無資格のただのひとですから, "教育学" などという, 大学という高等教育機関において履修しなければならない専門科目の知識はほとんど持ち合わせていません. しかし, "教育" というものが, "人間を育てる" ことを本来の目標にしている限り, 教師の "人間観" は, その "教育" に大きく影響してくるのではありませんか・・・? 藤田孝志さんの文章にみられるように, 九州北部の "旧穢多" を, "人間と認識していないから "人間扱いしない" ことは当然であり,その対応も "畜生(動物)" と同じになる. " というような, 差別的人間観, 非人格的な人間観をもって, どうして, 同和教育・解放教育・人権教育が可能になると言えるのでしょうか・・・? 正しい "人間観" を持つ教師だけが, 同和教育・解放教育・人権教育を実践することができるのではないでしょうか・・・?>
藤田孝志さん, あなたは, 冒頭の文章において, "人は基本的に解り合えると思っていますが,必ずしもそうではない方もおられます. " と言われます. あなたは, 明治14年の "復権同盟結合規則" の発起人である九州北部の "旧穢多" たちだけでなく, 今日の時代の, いま, ここで生きている, 被差別部落出身者でないにもかかわらず, 被差別部落の人々との出会いから, 無学歴・無資格をかえりみず, 部落差別完全解消を願って"部落学序説" を執筆している筆者に, 同じ人間観, 差別的・非人格的人間観をもって接しているのですよ.
"人は基本的に解り合えると思っています" "そうではない方もおられます" 論理学上の演繹推理に "三段論法" というのがありますが, あなたのこの文章は, "人は基本的に解り合えると思っています" (大前提) "そうではない方もおられます" (小前提)として認識され, 当然, その推理の結果としての "結論" が想定されているのですよ. その "結論" というのは, "そうでない方は人ではない" (結論). 藤田孝志さん, あなたは, 歴史上の過去の人物に対してだけでなく, 今日という時代に生きている筆者に対しても差別的な "人間観" をもって接しているのですよ あなたが, 岡山県の公立中学校で, 同和教育・解放教育・人権教育に携わっていない方であったとしたら, もしかしたら, "部落学序説" の筆者も, ここまであなたの発言に深入りすることはなかったかもしれません. しかし, あなたは, 中学校において, こどもたちを "教育" する責任をもっておられる方ではありませんか. あなたが, 教師として, そのような, 差別的人間観, 非人格的人間観をもって教育されているとしらた, 非常に大きな問題であると考えます. 自分と異なるものの見方や考え方をする人々を, "人ではない" , "人間ではない" , "人間と認識していない・・・" , " "畜生(動物)" と同じ・・・" とラベリングして顧みない教師に, まともな教育などできるのでしょうか・・・? あなたは, "部落学序説" の筆者に, "私は自分を謙遜ではなく卑下する表現をする者は部落問題を語るべきではないと思う. " と公開コメントで文章を送ってこられました. 今回の問題はその文書を発端としてはじまっていますが, あなたは, 差別的人間観, 非人格的人間観をもったまま, 同和教育・解放教育・人権教育に関与し続けることができるとほんとうに考えられますか・・・?
あなたは, "部落史や部落問題,同和教育においても立場や考え方,認識は様々であり,未だに明確になっていることより不明なことの方が多く,史料の解釈も一様ではありません. 拙く間違いも多いかもしれませんが,私なりに今後も続けていこうと思っています. " と言われますが, あなたから, "部落問題を語るべきではない" と指摘を受けた"部落学序説" の筆者は, 今回の問題を, 単なる "立場" ・ "考え方" ・ "解釈" の問題でもなければ, あなたのいう "拙さ" の問題であるとも考えていないのですよ. 同和教育・解放教育・人権教育に携わってきた学校教師としての差別的人間観, 非人格的人間観を問題にしているのですよ・・・.
"部落学序説" の執筆目的として, 筆者は, 日本の歴史学に内在する差別思想である "賤民史観" を批判の対象にする・・・, と宣言しています. "部落学序説" で文献として引用する, 部落研究・部落問題研究・部落史研究の学者・研究者・教育者に対して, いかなる意味でも, その人格に対する批判・攻撃ではないと明言しています. 今回の藤田孝志さんに対しても同様です. "部落学序説" の筆者である私が批判しているのは, 藤田孝志さんという, 岡山県の中学校教師の人格に対してではありません. 藤田孝志さんが, これまでの, 同和教育の取り組みの中で, 身につけざるを得なかった, 日本の歴史学に内在する差別思想である "賤民史観" に対してです. あなたは, この "賤民史観" というよろいを脱ぎ去り, もう一度, "人間観" (教育的人間観)を検証しなおし, あなたが, そのいとなみのはじめに夢を抱き, 希望を抱き, 使命感にあふれていたと思われる, 被差別部落のこどもたちに, ほんとうの人間教育をほどこし, 彼らとともに生きていくことができる教師になってくださったら・・・, そういう思いをもって, これからも, あなたの身にまとった "賤民史観" を検証し, 批判していきます.
あなたがのぞまれる "交流" に対する, 筆者の解答です.
いつか, "田舎牧師の日記" の全文をGoogleのBlogger上で再掲する日がやってくることでしょう. 私の 無学歴・無資格 (Academic Outsider) の主張を, 自己卑下・劣等感のあらわれとしてしか受け止めることができなかった岡山の "中学校教師" に, 岡山の中学校で勉学した私の "抗議" でもあります・・・. ちなみに, 私は大学進学を断念したあと, 某大学の通信教育で, 教育学を専攻したこともあります. 日本基督教団の牧師になるために農村伝道神学校で勉学していたとき, 授業で, 教育学・歴史学・歴史研究法・郷土史研究法・部落問題概論・・・などの科目を履修したことがあります. 無学歴・無資格 (Academic Outsider) を主張しても, それは "無学"を意味しているわけではありません. 読者の方の中には, "吉田向学は, 吉田無学だ" と愚弄してきた方もおられますが, "無学" とは, 仏教の高僧の名前ですよね・・・. 無学歴・無資格 (Academic Outsider) の筆者に対する批判が批判になっていない, 学歴偏重社会のひずみ・・・.
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