"全国部落調査" の件はその後どうなったのでしょうか・・・？

    "全国部落調査" の件はその後どうなったのでしょうか・・・？ 

    今朝, 居間のノートパソコンと寝室のディスクトップパソコンに, 問題となっている "全国部落調査" のファイルがあるかどうかチェックしてみました. どちらのパソコンにも "全国部落調査" やそれに類するものは一切ありませんでした.

    そのファイル, 自分で削除したのか, 外部の関係機関が削除したのか, 定かではありませんが, "全国部落調査" をインターネットで検索してみますと, いまだに, 自由閲覧でき, 自由にダウンロードできることが分かりました． なぜ・・・？ やはり, "全国部落調査" は，なにの役にもたたない無意味な資料であることが明らかになったようです. 部落史研究をする人にとっても同じく, なにの役にも立たない・・・. 部落史を研究する人にとっては, 正確さが確保された資料でないと資料になりませんから・・・.

    日本基督教団の西中国教区の牧師をしていたとき, 未指定地区の山口県の被差別部落の古老から, 近世幕藩体制下の司法・警察であった穢多役・非人役が配置されていた場所の特徴を教えていただいたことがあります．その特徴と, 幕末から明治初年代の地図, 現代の地形図があれば, その在処を特定することができます. その情報の正しさは, 実際に現在の被差別部落を尋ねて確認しました. 部落史の学者・研究者・教育者がしかけた賤民史観という差別的な枠組みのなかで発想する限り, 自分の足で歩いて決してたどりつくことができない在所です. 

      "あなたは信頼できそうだから, あなたにだけ, 教えてあげる" といって, 未指定地区の被差別部落の古老から聞かされた被差別部落探訪法は, 部落解放同盟新南陽支部の部落史研究会の方々にも "伝聞" として伝えたことも, 情報として提供したこともありませんでした. そして, これからも・・・.