夕方、娘の蔵書をひもといていましたら、理論社会学のルーマンの解説書に、こんな言葉がありました。
<複雑性は複雑性によってのみ縮減されうる・・・>。
筆者、この言葉に、妙に納得させられました。筆者が、ブログ『部落学序説』に続けて、『部落学』を、English Writing で執筆する<部落問題>という社会問題も、<複雑性>そのもの・・・。複雑な社会問題としての<部落問題>を、単純化、定式化、一般化しようとするとき、かえって、<部落問題>をさらに混乱させ、<部落問題>を解決の見通しが持てない袋小路へと追いやってしまいます。複雑性の典型であるような<部落問題>は、<複雑性>そのものを解明することによって、その<複雑性>を<縮減>できる・・・。
無学歴・無資格、社会学とは無縁の筆者にとっては、理論社会学のルーマンの説をどこま正確に理解できるか、可能性は少ないのですが、
<被差別部落の人々は、なぜ部落史の学者・研究者・教育者がいう賤民史観を受け入れることになったのか?>
その問いに対する答えが、筆者のあたまのなかを駆け巡りました。English Writing で執筆す『部落学』(Research on Buraku Discrimination in Japan)は、『部落学序説』のすべての文章を包括しつつ、登山でいえば、4合目から5合目を目指すことになります。
2022/10/26
複雑性は複雑性によってのみ縮減されうる・・・
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