2022/10/23

昨夜から今朝にかけて雨・・・

昨夜から今朝にかけて雨が降っています。

晴耕雨読という言葉がありますが、まもなく後期高齢者に入る74歳の筆者にとっては、晴耕雨読という言葉は、<晴?雨?>あるいは<?耕?読>と?にいろいろな言葉が入る変数になっています。

昨夜、『アーレント=ヤスパース往復書簡』を読んでいましたが、アーレント夫妻とヤスパース夫妻、学歴(One's academic background)のある哲学者たちの書簡によるやりとり・・・、無学歴・無資格の筆者のあずかりしらない世界の話しですが、その筆者ですら、よく理解できる彼らの世界・・・。

『プログレッシブ和英辞典』で<学歴>をひくと、このような文例が掲載されていました。<In Japan , a person's educational background decides his worth and social position.> 日本は、<Academic snobbism>(学歴偏重主義)に陥っているようです。『プログレッシブ英和事典』で<snobbism>を引いてみましたが見出し語にはありませんでした。<Academic snobbism>、意訳すると、<学歴をもっていることで学歴を持たないものに優越感を抱く俗物>とでもなるのでしょうか・・・。

神学校を出て、最初に赴任したのは、日本基督教団神奈川教区の開拓伝道でしたが、招へいをうけて赴任したはずの伝道所で、役員から、<この教会は、東京大学を出たり、慶応大学の教授をしたり、高学歴・高資格の信徒ばかりです。無学歴・無資格のあなたは、この教会でどう伝道するのですか?>と問いかけをうけたのにはびっくり・・・。筆者、思わず、<主なる神さまに招かれて牧師をすることに学歴・資格が必要なのですか?牧師は、福音を福音として語るべく教会に使わされるのですが・・・>とこたえました。

主日礼拝で山上の垂訓の説教をしたとき、大騒動になりました。<吉田牧師は、「貧しきものは幸いなり」と説教した。今の時代、なんで貧しきものが幸いであろうか。吉田牧師は、富めるもの、学歴や資格、社会的地位や名誉のあるものは幸いなりと説教すべきだ!>という<Academic snobbism>の声は、筆者のご意見番である周辺8教会と教区議長につたわり、大騒動になりました。

筆者、右手首の関節炎を患い手術、筆記ができなくなりました。妻は、は、未熟児で娘を出産、<学歴・資格を持たないだけでなく、障害児を持ち、自らも障碍者になった吉田牧師は、高学歴・高資格、社会的地位と名誉のある人々のサロンとして教会形成しようとするこの教会の牧師にはふさわしくない、即刻、元日本基督教団総幹事をしていた阿佐ヶ谷東教会の高倉徹牧師にこの教会を譲るべきだ>、いろいろな裏工作を展開していました。

筆者が出た農村伝道神学校の<農>に対する極端な嫌悪感、障害者・障害児に対する露骨な差別・排除・・・、筆者は、反骨精神から、<無学歴・無資格>を標榜して生きることにしました。そんな俗っぽい学歴偏重主義者に取り囲まれて、筆者は、日本基督教団の牧師としての職務をまっとうしてきましたが、『アーレント=ヤスパース往復書簡』のアーレント夫妻とヤスパース夫妻の手紙でのやりとりと生き様を読むにつれて、ほんとうの学歴(One's academic background)をもった人々の真摯で、謙遜な生き方と言葉に心打たれるこの頃です。

筆者の知人には、アーレントやヤスパースのような大学教授や哲学者はひとりもいません。<Academic snobbism>に取りつかれた学者・研究者・教育者には多々出会ってきましたが・・・。

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