昨夜、『アーレント=ヤスパース往復書簡』を読んでいて、驚かされたもうひとつのことは、アーレントが遭遇した交通事故・・・。
アーレントが乗っていたタクシートラックが突っ込んできた交通事故・・・。アーレントは事故の瞬間気を失い、脳震盪、頭部裂傷、顔面打撲、肋骨9本骨折、片手の手首にひび、眼球の打撲、額と左目の上に裂傷、歯も1本欠ける大事故・・・。
アーレントは、その事故の状況をヤスパースに書簡で知らせたのですが、その手紙の中で、アーレントは、<自分が生きていることが心底うれしくてならない>、<やっぱりまだこの世にとどまっていたい>と綴っています。
ヤスパースは、アーレントへの返事のなかで、<奇跡のようだと感じます!これほどたくさんの怪我を負いながら、どれ一つとして生命にかかわるほどではなかったとは。>とアーレントに対して、医学者としてこころのこもったアドバイスを記していました。
筆者のブログ『隠退牧師の晴耕雨読日記』の2021年3月15日の記事です。
<3月15日、筆者が運転している妻のくるまとトラックが衝突・・・。普通車とトラックの衝突で、両方の車両が廃車になる大事故でした。
事故直後、トラックの破損状況を見て、時々テレビニュースで見るトラックが関係した死亡事故現場のトラックの破損状態と同じであると思った筆者、急に気分が悪くなり、からだを動かすことができなくなりました。トラックの運転手も事故でなくなり、筆者ももう死んでいるのではないかと思ったのですが、トラックの運転手がやってきて、筆者に、<大丈夫ですか>と話しかけて来られました。近くを通りかかった保険会社の方が、すぐ救急車を呼んでくださって、警察の事故車両車が到着してまもなく救急車が来て、筆者、病院に搬送されました。
事故処理は、筆者の妻があたっていましたが、救急車で運ばれたのは、筆者、生まれてはじめて・・・。普通車とトラックの衝突事故で両方が大破、廃車になったのに、両方の運転手と同乗者にケガはなし・・・。保険会社の方が警察に電話したところ、<大きな事故だったのに、人身被害がなかったのは、不幸中の幸いでした>と言われたとか・・・。そのあと、保険会社の山口支店の担当者の方のご指導で事故のあとのいろいろな手続きをしてきましたが、今日の電話連絡が最後とか・・・。事故からちょうど1か月後・・・。
その事故のあとも、何度もその事故現場を通っているのですが、通るたびに、妻と現場検証・・・。春夏秋冬の春・夏・秋ならば、100%事故が起こらない場所・・・。冬、防雪壁が設置され、道路の視界が大きく塞がれていたため、点滅の赤信号の停止線で確認できないため、確認できる位置まで車を出して、左を見て右を見た瞬間、眼前に迫っていたトラックと衝突・・・。その事故現場を通る度に、妻と事故を防ぐためにはどうすればいいのか、話し合っていますが、妻は、<赤色の点滅ではなく、普通の赤黄緑の信号だと、事故は起きないわ。防雪壁で視野が狭められているのだから、普通の信号の方が事故防止にいいわよ・・・>と話していました。
奇跡的に九死に一生を得た、今回の事故でした。>
大きな交通事故にあっても、生きることを許されている・・・、それは、まだしなければならないことが人生に残されているということだと思って、残された人生を大切にしなければ・・・。筆者、『アーレント=ヤスパース往復書簡』の世界に、リアルタイムで関わっているような錯覚に陥っています。
2022/10/31
タクシーに載っている時、トラックが突っ込んできて大事故に・・・
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