昨日、隣村のプロの農家の方と話をしました。湖南の農家の方と話をするのは、何か月ぶりでしょうか・・・。
話しの内容は、今年の稲の収穫について・・・。湖南のあきたこまち、里山のつぶは、今年も豊作であるようです。
筆者と妻の栽培しているひめのもち、はえぬき、コシヒカリは、現在ボウガケして自然乾燥中ですので、今年の反あたりの収穫量は、まだ未定です。例年通りでは、反あたり5.5~6.5俵の収穫になりますが、2.4反で栽培していますので、それでも自家消費分をはるかに上回りますので、冬の積雪期には、すずめたちの餌に玄米をやっています。すずめたちが食べるコメは、2.5~3.0俵・・・。古米か古古米をやっているのですが、筆者と妻は、古米を食べ、娘家族には新米をたべさせています。赤津村では、反あたり10~12俵採れないと採れたうちには入らないといわれていますので、我が家は、赤津村では、毎年、<コメがとれなかった、バカ農家>といわれています・・・。
とお答えしました。その隣村のプロの農家の方、<吉田さんのコシヒカリは地味な味がしますね。噛めば噛むほど甘みが出てくる・・・>と話しておられましたが、どうして、非売品の我が家のコシヒカリの味を知っているのか、妻に尋ねると、妻が試食品として提供したのだとか・・・。そのプロの農家の方、<有機・無農薬でコメをつくると、かなり労力がかかるでしょう。おからだを大切にして、有機・無農薬でコシヒカリの栽培を続けてください>と、ていねいに挨拶をされて帰って行かれました。
妻のふるさと・赤津村と、隣村の福良村との農家の<良識>の違い・・・? 帰郷・帰農後10年を過ごしてきて、筆者と妻が共通して思っているのは、赤津村のプロの農家は、みんなバラバラ・・・。ひとつの目標を立てて、赤津村を再生・再建していこうという風はなく、目先の利益追求に、他者を蹴落としてでものしあがろうとする利己主義の農家が幅を利かせているみたい・・・。もちろん、赤津村の中にも、村の存続と発展のためにこころを砕いている農家がいないわけではありませんが、隣村のそれより希薄・・・。
昨日は、プロの農家の方から、倒伏したあきたこまちをコンバインで収穫すると、どのようなおコメになるのか、話をお聞きすることができました。1枚の田んぼでも、当山南北、日のあたりぐあいや水環境の違い、肥料の散布機のばらつきによって実りの質と量が大きく異なってきますが、コンバインは、1枚の田をその差異を考慮することなく、一律に刈り取り、玄米を混ぜて行きますので、田の一部が倒伏しても、倒伏した影響は、その田の米全体に及ぶそうです。
倒伏するはずのない短稈のあきたこまちを倒伏させてみせるプロの農家、倒伏するはずの長稈のコシヒカリを倒伏させることのないアマの百姓・・・、対話が成立するはずもありません。湖南に帰郷・帰農して10年目、<素人の吉田が有機・無農薬で、ここらでは栽培できねえといわれているコシヒカリをつくっているのは、地球温暖化のせいだ>、<コシヒカリを倒さねえのは、実りが悪いって証拠だ、そんなコシヒカリが美味えはずはねえ!>というのが、プロの農家のアマの百姓である筆者と妻に向けられた一般的な評価です。
2022/10/30
昨日、隣村のプロの農家と話をした・・・
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