無学歴・無資格の筆者、雑学の典型であるようです。
大学進学の夢敗れたあとは、ゲーテの『ファウスト』の冒頭に出てくる4つの学問、哲学・医学・法学・神学を独学することを決めて以来、その傾向は、まもなく後期高齢期に入る74歳の筆者に継続されています。
夜、あちらこちらに散らばっていた、『日本近代思想体系』全24巻と『明治文化史』全14巻を一箇所に集め、いつでも必要な巻を読めるようにしました。東京大学出版会『講座日本歴史』全13巻とあわせて、日本史の通史を確認することができます。幕末から明治、日本は、欧米の文化・制度をとりいれますが、そのとき学術用語・行政用語・法律用語は、英語・独語・仏語の文献から漢語に翻訳され、日本語化されます。大日本帝国憲法下の地方自治法制定の論議の中で、独語の Gmeinde は<部落>という漢語の死語が流用されます。<部落>という概念は、近代日本が生み出した新しい漢語です。その一点を論文の中でとりあげるには、独語の文献だけでなく、英語・仏語の文献にも当たらねばならず、無学歴・無資格、学問とは無縁の筆者がよくするところではあり得ません。
このブログの8月17日の文章に、<今日目にした文献の中に、明治7年の文献がありました。その中に<部落>という用語が使われていました。長野県出身の井上操という法学者の文章の中に、<数親族相会シテ部落ヲ為シ部落相集リテ一国ヲ為セリ。>とありました。井上操は、司法省に勤めていたので、大日本帝国憲法発布前の各種法を整備するとき、地方自治法を担当した法学者モッセの基本的な概念 Geminde の訳として、<部落>という漢語を訳語にすることを提案した日本人学者というのは、もしかしら、この井上操・・・? >と記していますが、その後、進展なし・・・。井上操は、仏語の<communauté>を<部落>と訳し、<communauté>に対応する独語の<Gemeinde>を同じく<部落>と訳したと、推定しているのですが、明治初期の<自然法説>に関する論議まで検討しなければならず、筆者、ますます、無学歴・無資格を自覚させられます。
2022/10/17
無学歴・無資格の筆者、雑学の典型・・・
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