娘の蔵書の中に、東京大学出版会『講座社会学』全巻がありました。
理論社会学のルーマンの書籍にあわせて、この『講座社会学』も通読しておいた方がいいかもしれません。朝、ルーマン著『法社会学』のページをめくっていましたが、無学歴・無資格、学問とは無縁の筆者にとっても、読みやすい本です。
『田舎牧師の日記』の2012/2/1 の文章の中で、このような書き込みをしていました。
<筆者は、無学歴・無資格ゆえに、執筆の都度、必要な知識と技術を、執筆の戦場で「現地調達」です。・・・ジョナサン・カラー著『ソシュール』(岩波文庫)、ゲオルク・クニール著『ルーマン 社会システム理論』の2冊を読破しました。
・・・ソシュールは、筆者が高校を卒業するころ、かなりはやっていたように思います。ソシュールの本は何冊も読んだのですが、そのときはほとんど理解することはできませんでした。しかし、今、目を通すと、たとえ解説書であったとしても、その内容が手にとるように分かります。これから書く「言語」に関する論述は、ソシュールの言語理論を背景に置こう・・・、と考えたりしています。若いときに悪戦苦闘して読んだソシュールの言語学は、少しは筆者の脳裏に残っていたのかも知れません。
ルーマンの社会システム理論に関する本も解説書です。筆者は、何の武器も持たないで、『部落学序説』執筆の戦場に立つほど、愚かでも傲慢でもありません。ソシュールの言語学理論やルーマンの社会システム理論は、筆者に、単なる知識だけでなく、『部落学序説』を書き続けるための「ツール」(道具)を提供してくれます。「ツール」(道具)を提供しれくれない理論は、どのような理論でも筆者には関心はありません。
ソシュールもルーマンも、偉大な学者です。偉大な学者は、無学でただのひとに対しても、力を与えてくれます>。
この文章を書いてから10年・・・、筆者の書斎には、ソシュール言語学だけでなく、コセリウやガダマーの言語学に関する本が並んでいます。ルーマンだけでなく、他の社会学者の本も・・・。妻が預かった娘の本も、筆者の蔵書に加えて通読することにしました。ルーマン著『社会システム理論』(上・下2巻)970ページの大著ですが・・・。
2022/10/26
娘の蔵書の中にあった東京大学出版会『講座社会学』全巻・・・
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