2022/10/28

繰り返されるロシアの野望・・・

昨夜、農作業で疲れて眠気に襲われていましたが、かといって眠ることができず、『アーレント=ヤスパース往復書簡』を読んでいました。

言葉が筆者の頭の中をただ通り過ぎるだけだったのですが、<ここには重要なことがかかれている・・・>と思った筆者、もうろうとした頭で、その書簡を繰り返し、何度も読みました。その書簡は、哲学者ヤスパースがアーレントの夫に書き送った手紙でした。

その内容は、ベルリンと東西ドイツに関する欧米とソヴィエト・ロシアの、軍事力を背景にした、今にも第三次世界大戦・核戦争が起こりそうな緊迫した状況についての、意見交換でした。無学歴・無資格の政治・外交・軍事の門外漢である筆者にも、両者の訴えがよくわかりました。というのは、そこで語られていたことは、ウクライナに対するロシアの侵略戦争に対する欧米のウクライナ支援の様相と二重写しであったからです。ロシアの共産主義イデオロギーに根付く侵略戦争と周辺諸国の属国化・隷属化は、ソヴィエト・ロシアの<確信的>存在であったロシアに強固に受け継がれて行っているようです。

もちろん、ヤスパースもアーレントの夫も、欧米の<自由諸国>を軍事力でもって威嚇し、実際に軍事力を行使するソヴィエト・ロシアに批判的・・・。

当時のアメリカ大統領ケネディは、核戦争の危機を前に、西欧諸国に、<核兵器>ではなく<通常兵器>の確保を要請していたようです。西欧諸国が、ソヴィエト・ロシアの軍事侵攻に抵抗・反撃するには、<通常兵器>の拡充・増強以外にはないと・・・。ケネディ大統領の言葉は、現在のロシアによるウクライナ侵略戦争のなりゆきを見ていますと、現代にも通用する先見の明があったように思われます。<核兵器>による脅かしを続けるロシアに、ウクライナは、戦略・戦術を駆使して<通常兵器>で対応、最近は、ロシアのウクライナ侵略戦争の初期段階でロシアによって奪われたウクライナの領土を奪還しはじめているようですが、<自由>を求めるウクライナの国家と国民は、その戦いをやめることはないでしょう。自由をロシアの巨大な軍事力、戦車・ロケット砲・ミサイルで粉砕しようとするロシアと、<自由>を尊重する国々と<自由>をもとめて闘い続けるウクライナ・・・。

もうろうとしたあまたで読んだ『アーレント=ヤスパース往復書簡』の1通の手紙・・・。今夜もう一度精読することにしましょう。

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