2022/10/20

午後、西日本の<〇〇町部落史資料集>をひもとく・・・

午後、西日本の<〇〇町部落史資料集>をひもときました。

この本は、東京・神田の古書店から入手したもので、インターネットの普及した現代だからこそ、日本の古本屋経由で、東京・神田の古書店から、部落史研究に関する貴重な資料を入手することができますが、インターネットのない時代であるなら、地方から東京に出向いて、何日もかけて、東京・神田の古書店を歩きまわってやっとみつけることができるような、貴重な資料です。

535ページのこの本は、筆者のブログ『部落学序説』でとりあげている、筆者が出会った山口の未指定地区の被差別部落の古老の話と同じ系列に属する歴史資料と伝承が収録されています。その期間は、1600年代から1970年代まで・・・。全国各地の明治5年の<壬申戸籍>は、法務省管轄に移され閲覧禁止にされていますが、この本には、〇〇町の<穢多>の、明治3年の<庚午戸籍>の全世帯の名簿が掲載されています。〇〇町の<被差別部落>の先祖は司法・警察を拝命した<非常民>であったとの確信と、先祖に対する崇敬の念から、〇〇町の被差別部落の住人全体が公表することを承諾したのでしょう。

なぜ、無学歴・無資格、部落史研究とは無縁の筆者が、この貴重な資料を入手できたのか、その経緯はいつか、あらためて書くことになりますが、明治初年まで、司法・警察であった〇〇町の<穢多>が、明治後半期になって差別されるようになったのか、筆者、差別の重圧さに言葉を失ってしまいますが、『部落学序説』の執筆者として、この<〇〇町部落史資料集>を精読して、〇〇町の被差別部落の古老の語る言葉に耳を傾ける必要があります。

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