妻のふるさと・湖南の赤津村は、純然たる農村的地域社会です。妻の実家は、赤津村のなかで一番小さな農家であるとか・・・。農家は、5反以上の田畑を持ている農家のみに許された呼称で、妻が、おとうさんから受け継いだ農地は、4.6反・・・。5反に満たないので、妻も筆者も農家にはなれません。郡山税務署の担当者の方の話しでは、農家・農業は、課税対象の<職業>になるが、農家の基準に満たない筆者と妻は<無職>・・・。ただ、<百姓>は、<職業>ではないので、自由に使っていいとか・・・。
赤津村のプロの農家は、2013年湖南に帰郷・帰農したときから、筆者と妻をバカよばわりしてきました。<よそもんにここらでは米も野菜もつくれねえ!カネさ寄こせ、そうすれば、なんでもつくってやっから>と語りかけてきました。筆者と妻が小型農機具を揃えて、種籾の浸種から田植え、刈り取り、脱穀、精米をしているすべての過程で、<おめえら、バカでねえのけ? ここらではコシヒカリやはえぬきはつくれねえ!採れなくて、なきべそかくの、みるのが楽しみだなあ!>とバカにされ続けてきましたが、コシヒカリ、はえぬき、ひめのもちの栽培は今年で9年目・・・。有機・無農薬で収穫し続けています。
湖南の赤津村のプロの農家の<通説>・<一般説>と、そこから大きく逸脱した、筆者と妻の有機・無農薬栽培による米つくり・・・。日本の社会は、<例外>を許さない雰囲気がいたるところに漂っていますが、日本の風土の多様性は、いたるところで<例外>をつくり出していますし、<例外>を包摂していく自然の豊かさがあります。
日本の<部落差別>・・・、差別者も被差別者も<例外>を許さない、発生した<例外>には、徹底的、誹謗中傷・罵詈雑言を浴びせて非難する<田舎者>の非論理がまかり通っています。<無理を通せば、道理は引っ込む>とばかりに・・・。
2022/10/18
通説と通説からの逸脱・・・
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