2022/11/15

まもなく後期高齢期に入るけれども・・・

筆者、74歳の晩秋を過ごしていますが、冬に入ると、筆者は、後期高齢期に入ります。

75歳・・・、『アーレント=ヤスパース往復書簡』によりますと、アーレント夫妻にとっても、ヤスパース夫妻にとっても、70歳、80歳は人生の節目として意味があっても、75歳という歳は、70歳・80歳ほどの意味合いはなさそうです。

新井白石著『折り焚く柴の木』には、当時にあっても、<70、80歳はざらにいる>と記されていますので、長い間平和が続き、治安の安定と、経済的安定、文化の繁栄がすすめられた社会の中にあっては、70、80歳の人生をまっとうするひとは少なくなかったのでしょう。近代化・工業化がすすみ、医療技術の進展にともなって、平均寿命がどんどん伸びてきたというのは、ひとつの<幻想>であるようです。

75歳になり、後期高齢期にはいる筆者、これからの老後をどのように生きていくことになるのか・・・。70歳になり、前期高齢期に入ってから、筆者、ずっと、後期高齢期をどのようにいきるべきか、考えてきました。そのための、蔵書も増やしていきましたが、後期高齢期に入ると、本の収集はやめて、蔵書を読破、アミエル、ラートブルフ、ヤスパース、ヴィトゲンシュタイン、アーレント、ガダマー、コセリウなどの哲学者、神学者バルトの書を読みながら、哲学的考察を続けていくことになります。ちまたの、また、インターネットの仮想世間の<やから>との交流はますます少なくなってきます。無意味なものは削りおとされ、なくてならぬものだけを身に着けて生きていくようになります。

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