昨夜、夜遅くまで、『アーレント=ヤスパース往復書簡』を読んでいました。
筆者は、無学歴・無資格・・・。大学教育とは無縁の存在です。昨日、Google翻訳で、<私は無学歴です。>という言葉を英訳してみましたが、筆者が意図する<無学歴>に一番ふさわしい英語表現は、<academic outsider>でした。
アーレントは、大学の教授としての営みの中で、いろいろな雑用に追われます。聴講生、単位取得学生に義務つけられた論文を採点しなければならないことに<もううんざり>と、ヤスパースに書き送っています。<院生で、論文は長さがものを言うと思い込んでいる手合いが多>く、<大風呂敷をひろげる才能>以外なにもない論文を読まされる身にもなってみろという、アーレントの声が聞こえてきそうです。<それでも、「われわれ」の学生の一人なのですから、読まないわけにはいきません。・・・<それに加えて定期の面接時間、ドクター試験、その他、似たような雑事・・・。これが「教授」なんですね。おまけに社交の義務がしじゅうあって・・・>。
無学歴・無資格(academic outsider)である筆者にとっては、経験したことのない、これからも経験することのない世界の話しですが、『アーレント=ヤスパース往復書簡』を通して、academic な世界の一場面を知ることができるのは、それなりの意味があります。
ヤスパースは、アーレントに、<きみもわたしも同じで、「なんでも知りたがり」ます・・・>と綴っていますが、無学歴・無資格(academic outsider)の『アーレント=ヤスパース往復書簡』の読者の一人である筆者も、彼らと同じ傾向を持っています。なんでも知りたがる・・・、そんな筆者の志向は、3,600冊という蔵書に形となって表れています。
2022/11/16
これが「教授」なんですね・・・
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