2024/01/16

"部落学序説" の原点・・・

    私のブログ, "部落学序説" の原点は, 私が参加することを許された部落解放同盟新南陽支部の学習会にあります. 

    そのころ, 私は, ディスクトップの富士通のマイオアシスというワープロだけでなく, 携帯用のワープロも入手していました. 徳山市議会の速記者であり, いち早くワープロ速記を身に付けていた, 教会書記担当の方から, 富士通の親指シフトのブラインドタッチの特訓を受け, マスター, 更にワープロ速記の方法を伝授され, 高速で文書作成が可能になっていました. それで, 学習会に参加するときは, 携帯用ワープロを持って出かけ、学習会で話し合われている内容をすぐ文章化して行きました. その結果, 数冊の冊子が出来上がりましたが, 一部は, 学習会の参加者に配布しました. 

    学習会は, 自由な発言で, いつも盛り上がって, 熱の入った内容でした. ワープロ速記をする私もその話に参加しながら, 親指シフトのキーボードでブラインドタッチをしながら, 現場で記録を作成して行きました. 例えば, "部落解放同盟"は "ぶどい", "新南陽支部" は "ししぶ", "部落解放同盟新南陽支部" は ”ぶししぶ", "学習会" は "がかい", "部落差別" は "ぶさつ", "被差別部落" は "ひぶく", 速記用の短縮登録も取り入れて, できる限り, その場で文章化することができるようにしました. 携帯ワープロを持ち込めない, 糾弾会・確認会の参加を許された時は, 録音機で録音して, そのテープをディクテータマシンにかけて議事録を作成して新南陽支部の書記長さんに渡していました. 

    その時に作成した冊子は, 2013年日本基督教団の隠退牧師になり, 東日本大震災のときショックを受けた, 東海村原子力発電所に勤めていたことのある, 妻の実家のおとうさんは, 次の年の1月1日に心臓発作で亡くなり, 妻の実家のおかあさんも認知症の症状が出てきていたので, 妻のふるさと・湖南に帰郷帰農したあとも, 大切にしています. そこで, 被差別部落の方々から学んだ貴重な被差別体験や, 差別をはねかえしてどのように生きてきたのかの証しを, 常に, あらたに読み直すことができるからです. 

    私の "部落学序説" は, そのような, 被差別部落との出会いに裏打ちされていますので, "部落学序説" の内容は, 部落解放同盟の理論や運動に相応しくないので, 即刻, インターネット上から削除しろと要求されても, おいそれと承諾することは出来ません. 私は, 新約聖書に出てくるイスカリオテのユダのような、"裏切り者" にはなりたくないからです.  それに, 私は, 部落解放同盟新南陽支部の被差別部落だけでなく, その他の被差別部落や未指定地区の被差別部落との出会いも重なり, 私が彼らから学んだことを, なにもなかったかのごとく闇に葬りさることは考えもしなかったのです. 

    それに, 私が, 副業として, 情報処理に関与することになったのは, 教会の書記担当役員の方だけでなく, 部落解放同盟新南陽支部の書記長さんの協力があったからです. 

    日本基督教団の一牧師としての取り組みは, 当時の, 日本基督教団部落解放センターの主事の牧師と, 日本基督教団西中国教区部落差別問題特別委員会の委員長をされていた牧師によって, 部落差別問題との取り組みを即刻辞めるようにと圧力がかかりました. それを拒否すると, 彼らは, "それでも部落差別問題と取り組むなら, 日本基督教団と関係のないところでやれ" と "絶交" を言い渡してきました. 私は, 日本基督教団部落解放センターと西中国教区部落差別問題特別委員会から排除・疎外されたあと, 山口県立高校7~8校で情報教育アドバイザーの仕事をしていた3年間, それぞれの高校の同和教育担当の教師の方々から, 執筆を予定していた "部落学序説" の構成と内容についていろいろアドバイスを受けました. 朝日新聞や中国新聞, 西日本新聞の部落差別問題を記事にしていた新聞記者の方々からも・・・

    "部落学序説" は, 一宗教家の私が執筆したものですが, それを文章化する背景には, いろいろな方々の思いが横たわっています. "部落学序説" を心悪しき人々によって, "差別文書は削除しろ!" と要求されてもおいそれと承諾するわけには行きません. "手弁当" 持参で, 私の人生の何10%か関わって
きた問題を白紙に戻すことは出来ません.     



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