昨夜も本田豊著『被差別部落の民俗と伝承』を精読していました。
この本に掲載されている東日本の被差別部落を探訪して被差別部落の古老から聞き取り調査をした記録のほとんどは、私が日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき出会った被差別部落の方々から聞いたことがある話しばかりでした。
自分の足で被差別部落を尋ねても、被差別部落の古老からその話を聞いても、その背後にある歴史的真実にたどり着き理解・把握することは簡単ではなさそうです。 同じ<民俗と伝承>に遭遇して、私の場合はやがて『部落学序説』へと結実していくのですが、それは、私が山口でであった被差別部落とその古老たちとの交流が一過性のものではなくある程度長い期間継続されていたためでしょう。 最初はあたりさわりのない<民俗と伝承>を知るだけであっても、交流が長期に及ぶときにやがてその<民俗と伝承>の背後にある歴史的真実を聞き取ることができるようになります。 歴史的研究と民俗学的研究を切り結ぶことができるようになります。
私の『部落学序説』を私の個人的な独断と偏見、妄想と虚構であると誹謗中傷・罵詈雑言でもって<批難>してくる部落史の学者・研究者・教育者・運動家は少なくありませんが、彼らは部落史の一般節・通説に埋没、同和教育カリキュラムに忠実に追従すればそれで事足れりとして、被差別部落の歴史的真実にたどりつこうとする努力も研究心も持ち合わせていないのでしょう。 文字通りの<三百代言>的日本の知識階級の典型のありようです。
2023/08/13
昨夜も本田豊著『被差別部落の民俗と伝承』を精読・・・
登録:
コメントの投稿 (Atom)
昭和59年に出版された本と令和6年に出版された本の比較・・・
日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会に赴任した年は, 1983年・・・. 磯村英一・一番ヶ瀬康子・原田伴彦編集 "講座差別と人権" が出版されたのは1984年・・・. 第1巻 部落・Ⅰ 第2巻 部落・Ⅱ 第3巻 女...
-
猪苗代から戻ると、筆者と妻、すぐ着替えて農作業をはじめました。 妻は、段々畑の梅の木のある畑に作付けしたキュウリとインゲンの支柱のネット張り・・・。筆者は、棚田のひめのもちとはえぬきの田の草取り・・・。午後1:30~4:00、市販の農具を改造してつくった <水田熊手>型草取り器を...
-
午前中、妻は、94歳に認知症の、妻の実家のおかあさんをかかりつけの医院に連れて行きました。処方された薬がなくなってきたからです。明日から1週間雪が降るそうなので、94歳のおかあさんを雪の中、隣の隣村の医院まで連れていくのは大変なので、今日、薬をもらってくるとかで、おかあさんと一緒...
0 件のコメント:
コメントを投稿