日本基督教団西中国教区の諸教会の牧師と信徒から排除疎外されることになった原因は、私が日本基督教団の指導者のひとりである賀川豊彦の中にある差別思想を指摘したことに端を発します。
インターネットで<優性思想>をキーワードに検索してみますといろいろな記事に遭遇します。 時代の変化を示しているのでしょう。 私の賀川豊彦の差別思想の背後にあるのは優性思想であるとの指摘は、杉山博昭著『キリスト教社会事業家と優生思想』のなかでいまだに紹介され続けているようです。
<賀川豊彦の場合、1980年代には著書のなかの部落差別表現を列挙して差別者として糾弾するという、表面的な批判が中心であったために、賀川の思想全体を実証的に批判することが十分なされなかったが6)、むしろ賀川の思想の根幹として批判的検討を加えるべきなのは優生思想である。 一連の賀川批判のなかで優生思想に本格的に触れたのは吉田光孝氏であろう7)。 吉田氏は賀川豊彦全集の通読を通して、賀川の差別意識の背後には優生思想があると指摘している。
6) 倉橋克人「賀川研究の現在、そして課題」『雲の柱』第13号、1996年6月、27頁~29頁。
7)吉田光孝「討議資料の欺瞞性を撃つ 賀川豊彦は差別者か」『資料集『賀川豊彦全集』と部落差別』キリスト新聞社、1991年、212頁~233頁。 >
かっては、私の賀川豊彦の差別意識の背後にある差別思想<優性思想>の指摘に対してキリスト教内外から誹謗中傷・罵詈雑言が投げかけられ、西中国教区だけでなく日本基督教団の牧師・信徒から猛烈な排除と疎外にさらされました。 しかしそれから30数年、時代の流れが変わり、その当時の私に対する誹謗中傷・罵詈雑言はネット上からも消失されてしまいました。
左翼主義思想の差別思想である<賤民史観>に対する私の批判に対する<批判> (批難) も同じ経過をたどることになるのでしょうか・・・。 やがて<賤民史観>が差別思想として明らかにされ、部落差別解消に向けて大きく前進する日がやってくる・・・。
歴史の真実は歴史自ら明らかにする・・・。
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