昨年、妻のふるさと・湖南の赤津村のプロの農家の方が、共同作業のときに筆者に語り掛けて、<ここさ帰ってきて10年になるべえ? もうあんたはここらのもんだ・・・>と話していました。
それを妻に話すと、<あなた、いつまでもここらのもんにならないで! あなたは、いつまでもあなたでいて!>との言葉が返ってきました。筆者、<大型農業機械を駆使して、化学肥料・農薬・除草剤を多用して営農しているここらのもんと、超小型農業機械をつかって有機・無農薬栽培して自給農業の百姓暮らしをしているわたしが、同レベルになるなることはない。歳が歳だし、もし、彼らに追いつき追い越そうとした瞬間、過労で倒れてしまい、もともこもなくなるだろうから・・・>と話しました。
コシヒカリ1.8反、はえぬき0.5反、ひめのもち0.1反、温水田0.5反、ハス田0.1反、畑0.6反、田畑転換した畑1.0反・・・。簡易温室×1、農業用ビニールハウス×1、24mの雨除け栽培用トンネル×1、資材置き場×1、農機具の小屋×1・・・。
超小型農業機械は、KUBOTAのブルトラB6001、超小型乗用3条植え田植え機、1条刈バインダー、ハーベスタ、電動脱穀機、籾摺り機、精米機、玄米保冷庫、電動リフト、2インチ給水ポンプ、1インチ給水ポンプ、排水ポンプ、草刈機×3台、チェンソー、裁断機、野菜乾燥機、餅つき機、インバータ発電機、昇圧器、充電器、ミニクローラ、軽トラ・・・。
筆者と妻の百姓暮らし、最初から最後まで、すべてふたりでこなしています。お世話になるのは、KUBOTAの湖南営業所だけ・・・。栽培した有機・無農薬の野菜は、いいものは、野菜直売所・湖南四季の里に出展、その残りや売れ残りは、自家消費しています。プロの農家の中には、<つくったものをみんなに配らねえ!>と文句をいいますが、妻は、<わたしのつくった有機・無農薬の野菜が食べたければ、四季の里で100円で買ってください>といって、無償譲渡することはありません。<「しろうとにここらではコメも野菜もつくれねえ」と散々馬鹿にされてきたのに、どうして、そのわたしが無料でここらのもんに手間暇かかった野菜をあげなければならないの?>と大きな声を出しています。
湖南の赤津村に10年住んでも、筆者、湖南の農家の世界に入っていくことはできない。歳が歳だし、そのうち、共同作業にも出ていけなくなるでしょうから、湖南の赤津村のプロの農家とますます<疎遠>になっても<親密>になることはない・・・。<2~3年たったら、貯金全部使い果たして出ていくべえ!>と揶揄されていた筆者と妻ですが、今年で10年目に入ります。おとうさんがなくなってから丸10年が過ぎました・・・。筆者、よそもんはよそもん、ここらのもんではなくよそもんの<仁義>を生きることになります。
2022/01/04
ここさ帰ってきて10年になるべえ? もうあんたはここらのもんだ・・・
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