昼食をとっているとき、妻が、<ちゅちゅくんっちが、やってきたわよ>といいます。居間のサッシ窓をとおして、庭の低木にやってきた寒すずめたちが、なにやらさえずりながら枝から枝へ点々と移って遊んでいます。真横からみますと、寒すずめたち、お腹をふくらませたフグのように見えます。寒すずめのお腹は、まっしろで、空気を吸ってまるくふくらんでいます。妻は、<すずめさんたち、なんて話をしているのかしら?>と筆者に問いかけてきます。<作業をやめるまえに、A子さんにいわれて、スズメたちのために玄米をまいてやったけれど、「A子さん、ありがとう」って礼をいいにきたのではないの?>と答えましたが、真偽のほどはわかりません。
『万葉集各句索引』で、<すずめ>、<かんすずめ>で検索してみましたが、すずめを歌った歌はひとつもありませんでした。なぜ・・・? ついでに、<からす>で検索してみますと、1首ありました(索引にはありませんでしたがほかにも1首)。その歌の中で<からす>はなんと<大軽率鳥>・・・!<はと>も検索してみましたが、<はと>を歌った歌もなし・・・。<もず>は、ひとつ・・・。<うぐいす>は33首・・・。<めじろ>はなし・・・。<ひばり>は2首・・・。<ほととぎす>は250首以上・・・。<たか>、<とんび>なし。<わし>は数首・・・。<つる>もなし・・・。・・・ここまでくると、<さぎ>は絶対にないと思って検索しますと、やはり0首・・・。<ちどり>を歌った歌はあるにちがいないと検索してみますと15~16首・・・。
それで、筆者、あることを推測しました。『万葉集』の<葉>は言葉の<葉>・・・。『万葉集』に歌われた野鳥は、単なる鳴き声でなく野鳥たちで、ひとのこころに訴えてくる言葉のようになくことができる・・・。万葉の人々にとって、すずめたちのさえずりは、単なるさえずりで、ひとの言葉に通じるものではなかったのでしょう。例外的な歌をのぞいて、しらさぎが歌われることもほとんどなかったのでしょう。しらさぎの鳴き声ときたら・・・。『万葉集』の世界は、色ではなく音の世界・・・? めにみえる世界ではなく、めにみえないものを大切にする世界・・・? 呼びかけるものと呼びかけられるものの言葉のやりとりを大切にする世界・・・。
<神代より、言い伝て来らく、そらみつ大和の国は、皇神の厳しき国、言霊の幸はふ国と語り継ぎ、言ひつがいけり・・・>
<敷島の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ>
2022/01/05
居間の前の庭木にやってきた寒すずめたち・・・
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