2022/01/12

哲学の現存在形態を読んで・・・

今日の午後と夜、ヤスパース著『哲学』(全3巻)の『哲学Ⅰ 哲学的世界定位』<第6章 哲学の現存在形態>を精読しました。

これまで読んだ『哲学1』の中で、これほどスムースに精読できた箇所はほかにありません。中学1年生のとき新約聖書を読み、高校1年生のとき旧約聖書を読み、高校2年生のとき、ヤスパースの『哲学入門』を読んだときから、中学3年生のときに、筆者が直面した<限界状況>・・・、筆者が尊敬していた教師のように、筆者もなりたいと思っていた教師が、公金横領事件で警察に逮捕されたことをきっかけに、<人はなぜ罪を犯すのか>、<人は人を教える資格があるのか?>、<人は信頼できる存在なのか?>、<人生とはなにか?>、<人生をどのように生きていけばいいのか?>、いろいろな問いが筆者の心と脳裏にあふれて、苦悩の日々を過ごしていました。その中でであった、『聖書』とヤスパースの『哲学入門』、筆者の人生を大きく彩るようになっていきました。

今日、
『哲学Ⅰ 哲学的世界定位』<第6章 哲学の現存在形態>を精読しながら、筆者のこれまでの74歳までの生き方の中に、ヤスパースの実存哲学が大きく影響していることを再確認させられると同時に、これまでの筆者の生き方を総括することができるようなヤスパースの言葉に触れることができました。1.高校2年生のとき、所与の人生を引き受けて生きる決断をしたこと、2.大学進学の夢が絶たれたとき、ゲーテの『ファウスト』に出てくる哲学・医学・法学・神学を独学してきたこと、3.思想的人間ではなく哲学的人間になろうとしたこと、4.聖書主義・敬虔主義・相対主義・合理主義的ものの見方、考え方を身に着けてきたこと、5.教派信仰ではなく聖書信仰を信仰としてきたこと、6.人生の課題として、真・善・美、財産・地位・名誉・・・などのかなから、<真>を選択したこと、7.独学の意味・・・、等々、それらを、哲学的に総括するための言葉を吸収することができました。ヤスパースの哲学書をどのように読めばいいのかについても・・・。

登山をしていて、360度視界をながめることができる頂に立つことができたときの感動のような感動に包まれています。74歳のこれまでの人生において、はじめて味わうことになった経験です。



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