2022/01/15

「空の空、一切は空である」

今朝7:00に起床・・・。いつもの健康管理をして、『英訳聖書』(NSRV)を通読していました。

日本基督教団の隠退牧師になり、妻のふるさと・湖南に帰郷・帰農して10年目になります。その間、筆者、湖南でいろいろな方々にお会いしましたが、10年の歳月は、そのとき出会った人々をいつのまにか彼岸のかなたへと連れ去ってしまいます。筆者と妻に、少しく思い出を残して・・・。旧長州藩領地の山口とちがって、旧会津藩領地の福島は、<よそもん>にほとんどの住人が排他的・・・。妻のふるさと・湖南の赤津村もその例にもれず、<よそもん>の筆者と妻に対して排除・疎外、悪口雑言、嫌がらせは日常茶飯事・・・。その中で、親切にしてくださって、<ほんとうのこと>を教えてくださった農家の方々をなつかしく思い出すことができるのはしあわせなことです。親切にしてくださった農家の方々は、おしなべて、妻の実家のおとうさんと親交のあった方々ばかり・・・。

<吉田は、カネさ持ってねえ!つきあったら損するぞ!>、妻の実家の親類・親戚筋のプロの農家のことばを間に受けた赤津村のプロの農家は、筆者と妻を<貧乏農家>よばわりしてバカにするのが常・・・。田畑を4.6反しかもたず、農家にも、湖南農協の組合員にもなれないろくでなし・・・。認知症の、妻の実家のおかあさんも、<ここらのもん>と同調して、筆者と妻をバカにするばかり・・・。しかし、湖南に帰郷・帰農して10年・・・。彼らも、確実に10歳としをとり、老いて行っています。お互いに相手を空気のごとく、あってなきがごとき存在ですので、表面的に観察するだけですが、『旧約聖書』の伝道の書の最後のことばに近づきつつあります。

<家を守る者は震え、
力ある人はかがみ、
ひきこなす女は少ないために休み、
家からのぞく者の目はかすみ、
町の門は閉ざされる。
その時ひきっこなす者は低くなり、
人は鳥の声によって起きあがり、
歌の娘たちは、低くされる。
彼らはまた高いものを恐れる。
恐ろしいものが道にあり、
あめんどうは花咲き、
いなごはその身をひきずり歩き、
その欲望は衰え、
人が永遠の家に行こうとするので、
泣く人が、ちまたに歩きまわる。
その後、銀のひもは切れ、
金の皿は砕け、
水がめは泉のかたわらに破れ、
車は井戸のかたわらで砕ける。
ちりは、もとのように土に帰り、
霊はこれを授けた神に帰る。
伝道者は言う、「空の空、一切は空である」と>。

哲学者・ヤスパースは、その『哲学』(全3巻)で、その聖書のことばの釈義と瞑想をしていました。

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