今日も冷たい雨が降っていました。午前中は、晴耕雨読で、三浦周行著『日本史の研究 第1輯上』を読み始めました。
『部落学』を執筆するとき、部落史研究は避けて通ることはできません。部落史研究の方法はいろいろあるようですが、無学歴・無資格、歴史学的研究とは無縁の筆者は、歴史的批判的方法を駆使したランケの基本的な研究方法を踏襲することになります。
三浦周行は、<現今史界の進展を図らんとするには、其方法もとより一にして足らざるべし。然るに余を以てすれば、一は根本史料の普及・・・なり。第二は研究法の普及なり。・・・第三は研究業績の普及なり。>と記していますが、部落史研究についても、この三つをしっかり抑える必要があります。1.基礎的な史資料を研究対象にし、2.歴史的批判的方法でもって事実を明らかにし、3.先行研究に対する評価と自説の意義を明らかにする必要があります。といっても、無学歴・無資格、歴史学的研究とは無縁の筆者、読むことができる史資料は限られています。研究方法は、文献学・古文書学などを駆使した歴史的批判的研究方法であり、左翼思想、唯物史観、共産主義などのイデオロギー的研究とは一線を画し、既存の研究論文を批判検証していくことになります。
三浦周行著『日本史の研究』(全7巻)は、4,000ページを超える大著・・・。東京大学出版会『講座日本歴史』(全13巻)を合わせ読むことになりますが、『講座日本歴史』は、5,000ページ・・・。これらを読むのは、三浦周行著『法制史の研究』を読破するため・・・。こちらは、2,700ページ・・・。無学歴・無資格、歴史学の門外漢である筆者が、あらたに『部落学』を執筆するのは容易なことではありません。しかし、歴史の真実にたどりつくことができることで、筆者の労苦は報われます。
2022/10/08
筆者の部落史研究を進展させるには・・・
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