今朝、ヤスパースの『哲学』(全3巻)を読んでいました。
人間の認識が<虚偽の傾向>に偏向して行っているとき、単に<区別を意味するに過ぎない>ものが、<生活心情の存在意義の表現たらしめる>ことになるそうです。
たとえば、<差別>・<被差別>の二分法・・・。これも、単に<区別を意味するに過ぎない>のですが、左翼思想の学者・研究者・教育者・運動家の手にかかると、被差別であることの<生活心情の存在意義>に変化してしまう・・・。<差別されれている>ということが、存在理由にまで心情的に高められてしまう。<一見究極的に見える>、この<差別>・<被差別>の二分法は、その思想が<虚偽の傾向>を帯びたときに見られる現象・・・。ヤスパースは、<思慮深い>精神の持ち主は、決して、問題を二分法でぶったぎるような荒っぽい方法は取らない、<事実的に存立するものを幾重にも区別して知覚しようとする。・・・一切の世界定位的認識>は<中間的存在である>といいます。歴史における様々な事象は、二分法では解明することができない。二分法の両者の間には、無数の中間が存在する・・・。それらを認識しないで、すべてのことを二分法で割り切ることは<虚偽>へと人々を導くことになる・・・。
単なる<区別>を<差別>につくりかえる、左翼思想の学者・研究者・教育者・運動家たち、彼らには、部落差別完全解消への志向はない・・・。
2021/12/19
虚偽の傾向に順応しないために・・・
登録:
コメントの投稿 (Atom)
苗代田に移転した簡易温室の使い方・・・
今朝, 食事をしながら, 妻が語りかけてきました. 朝, 田畑転換した元苗代田に, 国道294号線のバイパス工事のために, 妻の実家の庭から移転した簡易温室について, 妻は, " 簡易温室って, けっこう広いのね. 移転したあと, まだ何も栽培していない...
-
猪苗代から戻ると、筆者と妻、すぐ着替えて農作業をはじめました。 妻は、段々畑の梅の木のある畑に作付けしたキュウリとインゲンの支柱のネット張り・・・。筆者は、棚田のひめのもちとはえぬきの田の草取り・・・。午後1:30~4:00、市販の農具を改造してつくった <水田熊手>型草取り器を...
-
今日の夜、 共有ハードディスクから『田舎牧師の日記』をコピーしました。 テキストファイルではなく、HTML形式で保存されたものなので、Windows11roの Microsoft Edgeで閲覧可能です。 2008年7月15日の書き込みにこのような言葉がありまし...
0 件のコメント:
コメントを投稿