2021/12/17

心理学の対象は心理であって精神ではない・・・

今朝6:00に起床、いつもの健康管理をして、『英訳聖書』(RSV)を読んだあと、ヤスパースの『哲学』(全3巻)を読みました。

その中に、心理学の対象は心理(こころ)であって精神ではないとの記述がありました。心理学は、精神を研究対象にしていない・・・? 不思議に思った筆者、平凡社版『新版心理学事典』と誠信書房版『心理学事典』をひもといて、見出しに<精神>があるかどうか、チェックしてみました。

すると、どちらの心理学事典にも<精神>という見出しはありませんでした。<精神>は、心理学の対象にあらずというのは、ほんとうのようです。

ヤスパースは、心理学者の心理学的研究法に、極めて批判的であるようです。ヤスパースは、その『哲学』(全3巻)の中で、なぜ心理学を批判するのか、その理由を記していました。筆者、それを読んで納得・・・。筆者が心理学関連の本を集めるようになったのは、2013年、日本基督教団の隠退牧師になってから・・・。

筆者、昔から、心理学よりも精神病理学の方に関心があります。当然、差別の心理学より差別の精神病理学の方が、差別の本質に近づき得ると、今でも信じています。

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