2022/10/05

独学には、必要十分な文献のそろった図書館ないし書斎が必要・・・

独学するには、学習・研究に必要な、必用でかつ十分な文献、史資料の整った図書館が近くにあるか、それがなければ、それらをそろえた書斎が必要になります。

妻の実家は、妻のふるさと・湖南の赤津村で一番ちいさな農家・・・。ちいさいというのは、田畑山林が少ないだけでなく、敷地・家屋・庭も狭いことを意味します。しかし、村で一番ちいさな農家といえど、農家は農家・・・、筆者と妻の蔵書3,600冊を保管することができます。

借家暮らしや老人ホームでの暮らしでは、3,600冊もの蔵書を抱えることは不可能でしょう。

そういう意味では、妻のふるさと・湖南の赤津村での筆者の老後の暮らしは、同世代の牧師の年金の半分にみたない年金と、自給用のコメと野菜を栽培する百姓暮らしを、より充実したものにしてくれているのが、書斎と3,600冊の蔵書・・・。

妻は、<わたしは、小中学校の同級生と話をしたり、遠い親戚のおよめさんたちと話をしたりすることができるけれど、あなたは、湖南のひとともほとんど話をしないでしょう? さびしくないの・・・?>と問いかけてきます。筆者、<全然! だって、本を通じて、アーレント、ヤスパース、ヴィトゲンシュタイン、ラートブルフや、野本寛一、金子武雄、肥後和夫、大後美保などと、本を通じて私淑、対話ができるから・・・。>とこたえました。湖南のプロの農家と話をしても、ひたすらバカ農家呼ばわりされるだけですから・・・。

農家A:吉田くん、ここさ戻って何年になるんだ?
筆者:10年目です。
農家A:10年か・・・。じゃあ、吉田くんはもうここらのもんだなあ!
農家B:そんなことあるわけねえべえ! 10年たっても20年たっても、よそもんはよそもんだ! 吉田はここらのもんではねえ! いまだに、あきたこまちつくれねえんだべえ?
農家A:吉田くんは、あきたこまちはつくってねえが、コシヒカリやはえぬきをつくってる!
農家B:そんなもん、つくったって、つくったうちには入んねえ!

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