今夜から、『部落問題事典』の通読をはじめました。
石井クンツ昌子著『社会科学系のための英語研究論文の書き方』の精読を終えるまでは、上村妙子・大井恭子著『A Handbook for writers of Essays and Research Papers 英語論文・レポートの書き方』の第6章<ラィティングのプロセス:資料収集から推敲まで>を参考にして、<資料収集の3ステップ>を実践することにしました。
英語論文として『部落学』を書くための基本的な<資料>は、すでに収集して、筆者の書斎にありますので、<本格的に専門資料を探す>ことは留保して、<その分野の百科事典的な文献>を通読、<専門的な知識を深める>ことにしました。部落史研究、部落問題研究の一般説・通説をあらためて確認するためですが、執筆者384人の学者・研究者の研究成果と研究動向を知ることができる可能性があります。部落史研究、部落問題研究の問題2,435項目を確認することになります。
日本基督教団西中国教区の山口のちいさな教会の牧師をしていた30年間は、教会内外の諸問題を通じて、部落問題に直接・間接に関与して、山口の被差別部落、とくに未指定地区の被差別部落を訪ねて、その古老から聞き取り調査をしたり、被差別部落民としてどのように生きているのか、対面で話をお聞きすることができましたし、部落解放同盟山口県連の支部の学習会に参加して、差別を跳ね返して生きていっている痛快な話をお伺いすることができました。それに、徳山市立中央図書館郷土資料室で、いろいろな文献を閲覧することができました。また、ブログで『部落学序説』の公開執筆をはじめたときは、その支部の部落史研究会の方々と『部落学序説』の内容について意見交換することができました。
しかし、2013年4月、日本基督教団の隠退牧師になり、妻のふるさと・福島県郡山市湖南町に帰郷・帰農して以来、山口でのつながりはすべて失われてしまいました。山口の某寺の住職さんとは少しくつながりがあり、調べたいことがあれば協力してくださるとのことです。福島の地では、山口で経験したような出会いはなさそうですから、『部落問題事典』と『新修・部落問題事典』を通読することにしました。
2022/10/15
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