主が与えてくださった, 隠退牧師の晩年の年金生活と百姓暮らし・・・

    今年の市県民税の申告のとき, 農業簿記・収支計算書・証憑 (領収書・預金通帳)・源泉徴収票などを持参， 申告書は郡山市の市民税課の担当者の方が作成してくださいますが, その中に減価償却に関する欄があります.  その中に, 玄米保冷庫の減価償却が計上されていました. 8年の法的耐用年数を越えているのですが, 毎年原価償却0円で計上されています.

    昨日見た福島さくら農業共同組合の広報誌 "さくら２月号" にはさまれていたチラシに, 妻の実家の農機具の小屋に設置しているのと同じ規模の, 30kgの玄米21袋を格納できる玄米保冷庫の価格が376,700円と掲上されていました. 玄米保冷庫に保管すると, 2年間新米の状態を維持できるそうですが, 高齢者が自給用にコメを栽培するときは, この玄米保冷庫が必須です. 有機・無農薬栽培でコメを栽培すると, 豊作のときおあれば不作のときもあります. それに左右されないで, 自給用のコメを確保するには, 長期保存できる玄米保冷庫が必須です.

    どのようなコメも, 梅雨を通り過ぎたあとは，その品質が著しく劣化すると言われています.コメ不足・コメの高騰に対処するため, コメを買い集めても,梅雨を通り過ぎたあとは,いろいろな問題に直面させられることになるでしょう. 食味や品質が劣化したり, カビが生えたり・・・.

    普通, 農家は栽培・収穫したコメを全量，農協に引き渡して，自分たちんの食べるコメは, 誰がつくったかわからないコメを必要に応じて買い求めることになります. 農協に引き渡したコメは巨大な倉庫で集中管理されています. しかし, 自給用に有機・無農薬栽培したコメを自分で食べようとする百姓は, 栽培・収穫したコメを保管・貯蔵できる玄米保冷庫の設置が必要です.

    それにしても, 30kgの玄米21袋を格納できる玄米保冷庫の価格が376,700円とは・・・！ 妻の故郷・湖南に帰郷・帰農したとき入手した 30kgの玄米21袋を格納できる玄米保冷庫の価格は 269,500円でした．

    2013年4月1日に日本基督教団の隠退牧師になり, 東北福島の妻の実家のある湖南町赤津村に帰郷・帰農した数年は, 比較的安価に農機・農具, 農業施設の建築資材が安価に入手できる年でした. 教会役員会の要請で, 退職金を放棄して教会を離れましたが, 失われためぐみを,主なるかみさまは別のかたちで補填してくださったのでしょう. 人間的な目でみますと, 今, 現在, 妻の故郷・湖南に帰郷・帰農して, 自給用に有機・無農薬栽培でコメと野菜をつくることは不可能で, 断念せざるを得なかったことでしょう.

    主が与えてくださった, 隠退牧師の晩年の年金生活と百姓暮らし・・・, 感謝して, 土を耕し種をまき続けなければ・・・.