妻に頼まれて一番近くのセブン・イレブンに・・・

    午後, 妻に頼まれて，食材を買いに, 湖南の赤津村から一番近い, 会津若松市湊のコンビニ，セブン・イレブンに出かけました. 軽トラの安全運転で片道14～15分・・・. 

    途中, 農業用ビニールハウスをみましたが, 倒壊しているハウスは１棟もありませんでした．豪雪地帯における防雪対策は, 農業用ビニールハウスの屋根のビニールシートを剥がして支柱だけにすること・・・. 支柱だけにしても, 東西方向の棟は雪害を受けることはありませんが, 南北方向の棟は雪害で倒壊することもあります. どこに農業用ビニールハウスを建てるかは, その農家の所有している農地に影響されます. 思い通りにならないのが世の中・・・.

    この冬, 農業用ビニールハウスが倒壊したのは,
    １．積雪期にいちごなどの農産物を栽培しているハウス，
    ２．冬の積雪期に入るまでに屋根のビニールを剥がすことができなかったハウス,
    ３．農機具などの一時保管場所にしているハウスなど・・・.

    稲の育苗用ハウスは, ほとんどのハウスが積雪期には屋根のビニールを剥がしています.

    ハウスの上に重く雪が積もった場合, 倒壊を免れるためになしうる対策は,

    １．ハウスの骨組みが変形・倒壊する前に, 屋根のビニールシートをハウスの中から切り裂いて,屋根の雪をハウスの中に落とすこと・・・(イチゴや野菜を栽培しているときは不可能ですが・・・). 
    ２．雪がふきつけてくる方向に防雪柵を設置すること

    妻の実家とセブン・イレブンの間を往復するとき, １棟だけが, そのような対策をとっていたようです. 農業用ビニールハウスの中で石油ストーブを焚いて暖房し，ハウスの屋根の雪を解かす方法もありますが, 問題は, 熱がくわわることでビニールシートが柔らかくなり積雪した雪の重みに耐えれなくなって破れたり穴が空いたりするという欠点があります.

    積雪期に, 農業用ビニールハウスを倒壊から免れさせるために大切なのは, その地元の成功例と失敗例から謙虚に学ぶことです. 成功例だけでなく失敗例も大いに役立ちます. それと, 雪が降るとき, 暴風雪のとき, どこからどこへ風が吹き雪が激しく打ち付けてくるのか, 把握することです. 棚田の場合, 山風と谷風が吹きますが,妻の実家の農業用ビニールハウスの場合, 北や北西から吹き付けてきた暴風雪が東の山にあたって, 農業用ビニールハウスの北側に当たりますので,その入口から数メートル離れたところに暴風雪を防ぐための 48.5mm の単管パイプで構築した "資材置場" を設置しています.

    "微気象" は, その農地の持ち主しか知りません．自分の田畑の "微気象" を把握することが農業用ハウスと農産物を守ることに繋がります. 自然に順応することを忘れて，人為的な方法で自然をコントロールしようとすると, 自然からしっぺ返しを受けることになります.