2021/12/01

今朝の雨読・・・

今朝は、5:30に起床・・・。いつもの健康管理と『英訳聖書』(NSRV)を通読したあと、筆者の人生の晩年における対話の相手、3人の哲学者、ヤスパース、ヴィトゲンシュタイン、ラートブルフの本を読んでいました。昨夜から雨が降り続き、天気予報では今日も一日雨が降るとかで、<雨読>を決め込みました。

今日読んだ3人の哲学者の言葉は、たまたま差別に関するものばかり・・・。ヤスパースの『哲学』(全3巻)には、被差別の人々を貶めるような、例えば日本の<賎民史観>のような差別思想がなぜ被差別にある人々をまきこんでしまうのか、その哲学的考察が施されていました。ヴィトゲンシュタインの本には、差別された人々への問いかけがなされていました。被差別にある人々の人生が、その人生観と大きく異なるとき、被差別者は自分自身を変えていかなければならないと。その際、子供の頃から植え付けられてきた<先入観>ではなく、あるべき<理想>と比較しながら自分の人生を考察していかなければならないと・・・。正しく生きているところでは、被差別にのみこまれ、打ちひしがれることなく、自分の人生の課題を生きることができるのだと・・・。ラートブルフは、第二次世界大戦中、ユダヤ人の、同じ研究者・哲学者仲間をその差別・迫害から救うことができなかった痛切なこころの痛みがつづられていました。

筆者、若いときから、部分的に、3人の哲学者、ヤスパース、ヴィトゲンシュタイン、ラートブルフの著作を読み、自分のものの見方、考え方に取り込んできましたが、その仕方に間違いはなかったようです。

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