2021/12/03

理解する者と、理解しない者とを・・・

 哲学者・ヴィトゲンシュタインの言葉・・・。

<本というものは、それを理解する者と、理解しない者とを、自動的に区別してしまうにちがいない。「序」というものもまた、まさに、その本を理解するために、書かれているのだ>。<もしもある本がごく少数の人のためにだけ書かれているのなら、そのことは、ごく少数の人だけがその本を理解するという、まさにこの事実によってしめされる・・・。>

もしかしたら、読者が、筆者のブログ『部落学序説』を選んでいるのではなく、『部落学序説』の方が読者を選んでいるのかもしれません。部落差別をする差別者にとっては、筆者の『部落学序説』の内容は<虚構>、<戯言>とうつり、部落差別を受け入れている被差別者にとっては、<きれいごと>と思われるかもしれないが、被差別者であれ、被差別者から二分法で<差別者>と言われる人であれ、部落差別に反対し、部落差別完全解消を願う人々にとっては、決して無視することができない内容を含んでいる・・・。

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