2021/12/09

島村亀鶴牧師の召天記念文集を読む・・・

 1979年4月、日本基督教団の牧師になるために、東京町田市にある鶴川学院農村伝道神学校を受験しましたが、そのとき、推薦状を書いてくださったのが、日本基督教団富士見町教会の牧師で、鶴川学院の理事長である島村亀鶴牧師・・・。入学したあと、農村伝道神学校の校長の高倉徹牧師夫妻に呼び出され、思いがけない話を聞かされました。<ほんとうは、君のようなどこの馬の骨か分からない人をこの神学校の神学生として受け入れたくはなかった。しかし、鶴川学院の理事長の推薦状を持ってきたので、農村伝道神学校の校長であるわたしが、君の入学を拒否できなかった・・・。君は、学歴・資格も持ち合わせていないようだが、私の弟子にはふさわしくないで、そのつもりでいなさい>と語り掛けられ、筆者、あ然・・・。<入学したばかりなのに、農村伝道神学校の校長のこの言葉は、何なのだろう?>と不思議に思いましたが、筆者は、当時の農村伝道神学校にとっては、<招かれざる客>であったことは間違いなさそうでした。

神学校に入ってまもなく、農村伝道神学校の事務長から、<理事長の島村亀鶴先生から、吉田くんにお呼び出しがあった。富士見町教会の次の主日礼拝に出席しなさい。なにか、君に話したいことがあるようだ・・・>と言われて、富士見町教会にでかけました。礼拝のあと、島村亀鶴先生は、筆者に、<君のおかあさんとは同郷のよしみだ。わたしの弟子になりなさい>と言われました。鶴川学院理事長の、鶴川学院農村伝道神学校校長と正反対の対応に、筆者、とまどってしまいました・・・。そのとき、島村亀鶴先生は、<君は、他の神学生と違うね。この年寄り牧師が話しかけると、他の神学生は、すぐ反論してくる。しかし、君は、尊敬のまなざしで、私の語る言葉に耳を傾けている。君は、きっと、いい牧師になるよ。ひとの話すことを聞く耳をもっているから>と話しかけてこられました。そして、<君には、わたしの聖書釈義と説教のつくり方を教えてあげよう>といって、島村亀鶴流の聖書の読み方と、黙想の仕方、説教のつくり方を教えてくださいました。筆者、神学校にいると同時に、尊敬しているき大先輩の牧師から説教の仕方を伝授してもらいました。高倉徹牧師の説教は、無学歴・無資格、どこの馬の骨か分からない筆者が真似ができるような説教ではありませんでしたが・・・。

妻は、この話をする都度、筆者に、<あなた、よかったじゃない。ひとりでも、あなたを弟子にしてくださった牧師が日本基督教団の中にいて。あなた、島村亀鶴先生の思い出話をするとき、いつも、とてもうれしそうよね。西中国教区の教会に赴任したとき、島村亀鶴先生からお葉書をいただいたでしょう。「神を愛し、妻を愛せよ!」って。>と同じ話をします。気分転換に、書庫から、島村亀鶴先生の本を取り出して読み直してみるかな・・・。島村亀鶴先生の推薦状がなかったら、筆者は、間違いなく、農村伝道神学校校長の高倉徹牧師に門前払いにされたでしょう。日本基督教団の牧師になれて、今はその隠退牧師、今日まで牧師であり続けることができているのは、島村亀鶴先生のおかげ・・・。

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