2021/12/05

部落史研究者の本田豊の研究理念は間違っている

今朝、8:00に起床・・・。

昨日夜遅くまで読書していて、就寝したのが午前1:00ころ・・・。昨日から本田豊著『被差別部落の民俗と伝承』を読んでいますが、『部落学序説』の執筆者である筆者が差別思想と断定する、左翼主義の学者・研究者・教育者・運動家が作り出した<賎民史観>に依拠している限り、日本全国に散在する6000部落のうち4000部落を探訪しようと、被差別部落の人々を差別から解放したり、部落差別そのものを解消したりすることがでできる可能性はほとんどないといっていい・・・。

差別思想からは、差別の拡大再生産の理論しか生まれてこない。

本田豊は、部落史研究や部落解放運動が描く<解放された社会>を十分描くことができない。解放同盟や全解連が描く<差別のない社会>は<暗黙のうちに指向されてきたのは社会主義だった>といいます。<社会主義になれば、部落差別はなくなるというイメージが暗黙の了解のもとにあったんです>という本田豊、その前提が大きく覆される事態に遭遇します。ソ連の崩壊と中国・北朝鮮の社会主義国家の現実、差別がなくなるどころか、特権階級のみが豊かになり一般の人々はますます、搾取の対象にされ貧しくなっていく格差が拡大しているという現実、部落<解放理論>の見直しが必要になったといいます。

しかし、本田豊の受け止め方は中途半端です。<社会主義そのものが間違っていたというのじゃなく、制度の取り入れ方とか、人間社会でその理念を実行していくときの方法が間違っていたのじゃないかと思っています>。

それでは、本田豊の<解放された社会>のイメージとはなにか? 本田豊は、日本の同和教育・解放教育で展開されてきた<部落貧困論>や<悲惨暗黒の部落史観>(左翼主義思想の学者・研究者・教育者・運動家が提唱してきた差別思想・賎民史観のこと)から安直に、短絡的に、<やっぱりお金が第一の世の中ですから>、経済的に<すごく満ち足りた状態では>差別はなくなるといいます。<部落解放というものが達成されるためには、国民全体がものすごく豊かな生活をしていなければならないと思います>。

もし、筆者が、本田豊講演会でその発言を耳にいていたら、日本基督教団西中国教区の中で一言居士として名をはせた筆者は、講演のあとの質疑応答でこう答えるに違いありません。<先生は、部落差別の原因は、被差別部落の経済的低位にあると考え、部落差別をなくするためには、被差別部落の人々はもちろん、全国民が経済的豊かさを享受しなけれならないとお考えのようですが、もし仮に、日本の国民が被差別部落の人々を含めて他者を差別しないでも活きていける状態になったとして、その豊かさはどこからくるのでしょうか?日本は昔から資源が少ない国といわれてきました。そして貿易によって、他国から食料や資源を輸入して国力を増強してきました。しかし、日本はのもちろん、世界全体だって、食料・資源には限りがあります。限りがある世界の中で、日本だけが豊かになり差別なき社会をつくるということは、日本以外の世界に、国と民族間に経済的格差を引き起こし、別な差別を作り出すことにならないのでしょうか?あり得ない、あってはならないユートピア的空想をふりまいて、部落差別完全解消を願う無垢な人々を洗脳するのは、やめていただきたい。それに先生の講演の中で、時々出てきた<東北の人々>について、先生は、かなり侮蔑的な話をされています。先生の話を、家に戻って、東北出身の妻に話したら、妻は、私にこういうでしょう。<それで、あなたはどうきりかえしたのですか?まさか、黙って帰ってきたのではないでしょうね?> それで、私は、はっきり先生に抗議しますが、部落差別をなくするための講演で、東北人に対する差別をまき散らすのは、どういうことですか?>

講演会の主催者は、筆者を両側から拘束して、会場の外へ放逐してしまうことになるでしょう。日本基督教団西中国教区の総会や研修会で、一言居士の筆者が度々経験してきたことです。今回、gooblog の担当者によって、同種の発言を繰り返す筆者のブログが、法務省の通達を葵の御紋にして、gooblog 上から全文書を差別文書として閲覧禁止・削除処分にされたのも、部落史研究者の本田豊とそれを支援する日教組の策動によるもの・・・?! 日本の社会は、ここまで、左翼思想の学者・研究者・教育者・運動家がはびこってしまったのでしょうか・・・。

部落史研究者の本田豊の部落史研究・民俗学的研究の研究理念、研究方法、部落解放理論、それ自体が差別的なものであると思わざるを得ません。



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