筆者のブログ『部落学序説』には、被差別部落の人名・地名の実名記載はありません。筆者が『部落学序説』の執筆をはじめたころも、相次ぐ同和対策事業・同和教育事業が展開されても、被差別部落の人々に対する差別意識はなくなっていないとの認識から、筆者は、『部落学序説』で紹介する被差別部落の人名・地名の実名記載は忌避することにしました。『部落学序説』の中に挿入したいろいろな写真も、山口の地では誰でもが知っている観光の名所の写真で、被差別部落とはなんら関係がありません。
しかし、gooblog の担当者の目からみますと、筆者のブログ『部落学序説(再掲)』や『隠退牧師の晴耕雨読日記』は、触れてはならない被差別部落の人名・地名について言及しているので差別文書であるとして、全文閲覧禁止・削除処分を通告してきました。筆者、<『部落学序説』は、部落差別反対の姿勢をつらぬき、部落差別の完全解消のための提言として綴っているのに、なぜ、白を黒といいくるめるように差別文書として断定するのか、割り切れない思いをもちながらも、gooblog の一担当者の判断だけでなく、gooblog 全体の判断であると推察した筆者、gooblog から完全撤退を決めました。そして、執筆場所を Google のBloggerに移して、部落差別反対、部落差別の完全解消の提言として、『部落学序説』を掲載し続けることにしました。昨日もその作業をしていたのですが、どきりとする文章に遭遇しました。それは、 <「エタ」(旧警察)と「ネス」(新警察)>という文章・・・。
その中に、<明石>さんという被差別部落の女性の名前が出てきます。筆者、<間違って実名を書いたのか?!>と思って、その文章を読み直しておいるときに、思い出しました。筆者が被差別部落でであった女性は、匿名の一女性ではなく、一人の人格と名前をもった女性、それを無視するような書き方ができないので、その被差別部落の全住民の姓名を調べて、その中にない姓名<明石>さんと呼ぶことにしたのを思い出しました。この<明石>さんという名前は、その被差別部落に住んでいる人々にはすぐ誰を意味するかが分かります。しかし、<差別的>な目で被差別部落の人々を見る<差別者>は、<明石>さんがだれであるのか、特定することは100%不可能です。・・・そのことを思い出して、筆者、ほっとしました。
gooblog の担当者自身が差別的であるために、筆者のブログ『部落学序説(再掲)』や『隠退牧師の晴耕雨読日記』が、触れてはならない被差別部落の人名・地名について言及している差別文書であると誤判断したのでしょう。差別者による差別発言の摘発、法務省通達がもたらした恐るべき現実です。
筆者の『部落学序説』は、<被差別部落>の<外延>の研究ではなく、<内包>の研究ですので、論文の主旨からいっても、被差別部落の地名・人名を実名記載することはありません。部落史研究の学者・研究者・教育者については、まったく同じ理由で、本人が公開している名前を筆者が勝手に変えることはできませんので、そのまま記載しています。
2021/12/09
『部落学序説』に被差別部落の人名・地名の実名記載はなし・・・!
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