2025/03/01

棚田の田に除雪に行く必要はありません・・・

    妻に, "棚田の田の農業用ビニールハウスの周囲の除雪に行こうか・・・?" と語りかけますと,  吉田農園の農園主である妻は,"行く必要はありません. 今日は気温が高いから,棚田の田の雪解けもすすみますから・・・. 3月3日から5日にかけてまた雪が降るから,そのあと除雪に行ってもいいのでは・・・?" といいますので, 春の日差しで雪が解けるのを待つことにしました.

    島崎藤村の詩の一節を思い出しました.中学生のとき暗唱した "草枕" の1節です.

    ひとりさみしき吾耳は
    吹く北風を琴と聴き
    悲しみ深き吾目には
    色彩なき石も花と見き

    あゝ孤独の悲痛を
    味ひ知れる人ならで
    誰にかたらん冬の日の
    かくもわびしき野のけしき

    涙も凍る冬の日の
    光もなくて暮れ行けば
    人めも草も枯れはてゝ
    ひとりさまよふ吾身かな


    野のさみしさに堪へかねて
    霜と霜との枯草の
    道なき道をふみわけて
    きたれば寒し冬の海


    遠く湧きくる海の音
    慣れてさみしき吾耳に
    怪しやもるゝものゝ音は
    まだうらわかき野路の鳥

    嗚呼めづらしのしらべぞと
    声のゆくへをたづねれば
    緑の羽もまだ弱き
    それも初音か鶯の

    春きにけらし春よ春
    まだ白雪の積れども
    若菜の萌えて色青き
    こゝちこそすれ砂の上に


    日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき, 妻とふたりでよく上関の長島の中之浦にドライブしました. 1週間に1度・・・. 岸壁にはいつも青色の羽を持つイソヒヨドリがいましたし,中ノ浦の浜辺のすぐ裏・・・, 旧日本軍の弾薬庫のあった山からは, 春夏秋冬を通じて鶯の鳴き声が聞こえてきました. その山道を散歩すると, うぐいすの鳴き声がついてきました.生まれたばかりのウグイスがだんだん上手に, ホーホケキョと鳴くことができるようになるまでその過程を聞くことが出来ました. ウグイスの谷渡りも見ることができる場所です.

    妻が, 上関長島の中之浦で見つけた最大のものは, 台風接近を前に避難してきた帆船・海王丸・・・. 上関長島の中之浦は白井田港と同じ, もし晩年旅をすることが許されたとしたら山口の地を旅したいという妻が尋ねてみたい場所のひとつ・・・.

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